スクリプトを作成していくと、どうしてもエラーが発生する場合に出くわします。そんなときに異常系のプロセスフローを描くことができるアイコンが「例外監視」アイコンです。今回は例外監視アイコンの使い方を紹介します。
例外監視アイコンは、正常系のプロセスフローと異常系のプロセスフローを分けるときに使います。正常系のフローとは本来実現したいフロー、異常系のフローとはエラーが発生した場合のフローです。
なお、プロセスフローについてはプロセスフローとデータフローを参照してください。
配置方法
例外監視アイコンは[ツールパレット]-[基本]-[フロー]にあります。
キャンバスへドラッグ&ドロップすると、以下のような状態になります。
正常系のフローを図の2から4までの間に配置し、異常系のフローを3の後に配置します。
異常系フローの終了パターン
異常系のフローを終了するには以下のパターンがあります。
- 「例外通知」アイコンで再度例外を発生させる
- 「end」アイコンで終了させる
再度例外を発生させるパターンは、エラーの内容をログに出力させたいが、エラーを呼び出し元スクリプトへ伝播させたい場合などに使用します。
endで終了するパターンは、エラーが発生しても呼び出し元スクリプトへ伝播させたくない場合に使用します。なお、endの戻り値を負の値(-1など)にすることによって、エラーが発生したことを呼び出し元へ伝えることもできます。
異常系フローの分岐
正常系フローの中のエラーが発生した箇所(アイコン)に応じて、異常系フローを分岐させることもできます。
「try_catch(START)」アイコンを右クリックし、「例外処理の追加」を選ぶと、新たなcatchアイコンが追加されます。

catchアイコンをダブルクリックすると、どのアイコンで発生したエラーを捕まえるか、選ぶことができます。
以上のように、発生するエラーの場所に応じて異常系のフローを分岐することができます。
まとめ
今回は例外監視アイコンの使い方を紹介しました。使い方のポイントは以下の通りです。
- 正常系フローをtryアイコンからtry_catch[END]アイコンの間に配置する
- 異常系フローをcatchアイコン以降に配置する
- 異常系フローの終わり方は2種類ある
- エラー発生箇所に応じて異常系フローを分岐させることができる