入力文字列の前後に含まれる特定の文字を削除したい
キーワード:文字列のトリム
概要
入力文字列の前後に含まれる特定の文字を削除したい場合は、両側トリムロジックを使用します。サンプルプロジェクトの説明
CSVファイルを読み取り、入力文字列の前後に含まれる「株式会社」という文字列を削除します。変換したデータをCSVファイルに書き込みます。
入出力のイメージ
入力データ
|
出力データ
|

処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。- 「CSVファイル読み取り処理」でCSVファイルを読み取ります。
- 「マッピング処理」の「両側トリムロジック」で入力文字列の前後に含まれる「株式会社」という文字列を削除します。
- 変換したデータを「CSVファイル書き込み処理」でCSVファイルを書き込みます。

ポイントとなる機能
名前 | 説明 | ツールパレット上の場所 |
---|---|---|
両側トリムロジック | 入力文字列の両側をトリムします。 | 「文字列」-「トリム」-「両側トリム」 |
処理のポイント
両側トリムロジックは空白などのほかに、任意の削除文字を指定することが可能です。サンプルプロジェクトでは [その他のトリム文字]に「株式会社」を指定しています。
[その他のトリム文字]に指定した文字は文字列ではなく、文字単位でトリム文字として指定されます。
よって、入力文字列の前後に「株」・「式」・「会」・「社」のいずれかの文字が含まれる場合、その文字は削除されます。
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。サンプルプロジェクトのダウンロード | 逆引きリファレンス シナリオ034のサンプルプロジェクト |
---|
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_034.zip」を展開します。 - プロジェクトのアップロード
「rl_reference_034.zip」を展開後に作成される「rl_reference_034プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_034プロジェクト」をアップロードしてください。 - サンプルデータの準備
「rl_reference_034.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
$DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。
スクリプトの作成手順

- デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル読み取り」から、CSVファイル読み取り処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- CSVファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
- CSVファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
- デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル書き込み」から、CSVファイル書き込み処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- CSVファイル書き込み処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
- CSVファイル書き込み処理の設定は、以下のように行います。
- マッピング処理のMapperエディタを開き、入力文字列の前後に含まれる「株式会社」という文字列を削除する処理を作成します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
番号 ロジック名 説明 ツールパレット上の場所 (1) 単純な繰り返し 指定したノードを繰り返します。 「繰り返し」-「基本」-「単純な繰り返し」 (2) 両側トリム 入力文字列の両側をトリムします。
[必須設定]タブの[その他のトリム文字]に「株式会社」を入力します。「文字列」-「トリム」-「両側トリム」
処理のポイント
- [その他のトリム文字]に指定した文字は文字列ではなく、文字単位でトリム文字として指定されます。
よって、入力文字列の前後に「株」・「式」・「会」・「社」のいずれかの文字が含まれる場合、その文字は削除されます。
- [その他のトリム文字]に指定した文字は文字列ではなく、文字単位でトリム文字として指定されます。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。