XPathを用いてXMLファイルから値を取得したい
キーワード:Mapper,XPath,XML Path Language
概要
XPathを用いてXMLファイルから値を取得したい場合、XPathによる値の取得ロジックを使用します。
XMLファイルを読み取り、XPathを用いて値を取得し、CSVファイルに書き込みます。
処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。
- 「XMLファイル読み取り処理」で入力ファイルを読み取ります。
- 「マッピング処理」で「XPathによる値の取得ロジック」を用いて値を取得します。
- 「CSVファイル書き込み処理」で出力ファイルに書き込みます。

実行結果のイメージについては、サンプルプロジェクトのサンプルデータ「Output.csv」を参照してください。
ポイントとなる機能
名前 |
説明 |
ツールパレット上の場所 |
XPathによる値の取得ロジック |
XPathにより値を取得します。 |
「文字列」-「基本」-「XPathによる値の取得」 |
処理のポイント
繰り返し処理中のノードに関連する値を取得するため、XPathによる値の取得ロジックの
[XPath式]は絶対パスではなく、相対パスを指定します。
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_059.zip」を展開します。
- プロジェクトのアップロード
「rl_reference_059.zip」を展開後に作成される「rl_reference_059プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_059プロジェクト」をアップロードしてください。
- サンプルデータの準備
「rl_reference_059.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
$DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。
スクリプトの作成手順

プロセスフローおよびデータフローは、「
サンプルプロジェクトの説明」のスクリプト画像を参照して適宜設定してください。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「XML」-「XMLファイル読み取り」から、XMLファイル読み取り処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- XMLファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ

- デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル書き込み」から、CSVファイル書き込み処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- CSVファイル書き込み処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
[書き込み設定]タブ
- マッピング処理のMapperエディタを開き、XPathによる値の取得ロジックを用いて値を出力データにマッピングします。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス

番号 |
ロジック名 |
説明 |
ツールパレット上の場所 |
(1) |
単純な繰り返し |
指定したノードを繰り返します。 |
「繰り返し」-「基本」-「単純な繰り返し」 |
(2) |
XPathによる値の取得 |
XPathにより値を取得します。 [XPath式]には入力元の要素「book」からの相対パスである以下の値を入力します。
|
「文字列」-「基本」-「XPathによる値の取得」 |
(3) |
XPathによる値の取得 |
XPathにより値を取得します。 [XPath式]には入力元の要素「book」からの相対パスである以下の値を入力します。
|
「文字列」-「基本」-「XPathによる値の取得」 |
(4) |
XPathによる値の取得 |
XPathにより値を取得します。 [XPath式]には入力元の要素「book」からの相対パスである以下の値を入力します。
|
「文字列」-「基本」-「XPathによる値の取得」 |
(5) |
XPathによる値の取得 |
XPathにより値を取得します。 [XPath式]には入力元の要素「book」からの相対パスである以下の値を入力します。
|
「文字列」-「基本」-「XPathによる値の取得」 |
処理のポイント
- [入力元]の入力データ「xml_read」に、library要素およびbook要素を追加します。
設定の方法については、DataSpider Servistaヘルプの「スキーマ編集」ページを参照してください。
|
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。