CSVデータをもとに単票形式のExcelを作成したい
キーワード:Excel,セル,複数指定,単票
概要
単票形式のExcelを作成する場合、セル指定書き込み処理を使用します。サンプルプロジェクトの説明
CSVファイルを読み取り、単票形式のExcelを作成します。書き込むセルを複数指定して、Excelファイルを作成します。

処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。- 「CSVファイル読み取り処理」で入力ファイルを読み取ります。
- 「繰り返し(データ件数)処理」で以下の処理を1件ずつ繰り返します。
- 「マッピング処理」で「繰り返し(データ件数)処理」から「セル指定書き込み処理」にマッピングします。
- 「コピー処理」で請求先番号ごとにベースとなるExcelブックをコピーします。
- 「セル指定書き込み処理」で請求先番号ごとのファイルに書き込みを行います。

ポイントとなる機能
名前 | 説明 | ツールパレット上の場所 |
---|---|---|
セル指定書き込み処理 | セルを指定して入力データをExcelブック形式のファイルに書き込みます。 | 「ファイル」-「Excel」-「セル指定書き込み」 |
処理のポイント
セル指定書き込み処理では、Excelブック形式ファイルのセルを指定して書き込むことが可能です。ベースとなるファイルをコピーし、対象のセルに値を書き込むことで、動的に単票形式のExcelを作成することができます。
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。サンプルプロジェクトのダウンロード | 逆引きリファレンス シナリオ065のサンプルプロジェクト |
---|
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_065.zip」を展開します。 - プロジェクトのアップロード
「rl_reference_065.zip」を展開後に作成される「rl_reference_065プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_065プロジェクト」をアップロードしてください。 - サンプルデータの準備
「rl_reference_065.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
$DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。
スクリプトの作成手順

- 「請求先番号」のスクリプト変数を作成します。
- スクリプト変数のプロパティは、以下のように設定します。
スクリプト変数のプロパティ
変数名 変数型 初期値 請求先番号 文字列型
- スクリプト変数のプロパティは、以下のように設定します。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル読み取り」から、CSVファイル読み取り処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- CSVファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
[読み取り設定]タブ
- CSVファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
- デザイナのツールパレット「基本」-「フロー」-「繰り返し(データ件数)」から、繰り返し(データ件数)処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- 繰り返し(データ件数)処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
- 繰り返し(データ件数)処理の設定は、以下のように行います。
- デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「ファイル操作」-「コピー」から、コピー処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- コピー処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
コピー処理のデフォルトの設定では、コピー先にすでにファイルが存在した場合にはエラーになります。
エラーにしたくない場合は、[コピーオプション]タブの[コピー先に既にファイルが存在した場合にはエラー]のチェックを外してください。
処理のポイント
- [コピー先]にスクリプト変数を使用することで、スクリプトを改修せずに動的に設定値を変更することができます。
スクリプト変数は、以下の方法で素早く入力できます。- 入力フィールドにフォーカスをあてて表示させる変数入力アシスタント機能から選択します。
- 入力フィールドの右クリックメニューで[スクリプト変数]を選択します。
- [コピー先]にスクリプト変数を使用することで、スクリプトを改修せずに動的に設定値を変更することができます。
- コピー処理の設定は、以下のように行います。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「Excel」-「セル指定書き込み」から、セル指定書き込み処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- セル指定書き込み処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
処理のポイント
- [セル設定]の[セル名]に設定された値がマッピングキャンバスのスキーマに表示されます。
- [書式設定]に「書き込み先の書式を利用する」を選択し、書き込むセルの型・フォーマット情報を使用して書き込んでいます。
「書式を指定して書き込む」を選択する場合は、[型]および[フォーマット]に設定した型・フォーマット情報を使用して書き込むことが可能です。 - [ファイル]にスクリプト変数を使用することで、スクリプトを改修せずに動的に設定値を変更することができます。
スクリプト変数は、以下の方法で素早く入力できます。- 入力フィールドにフォーカスをあてて表示させる変数入力アシスタント機能から選択します。
- 入力フィールドの右クリックメニューで[スクリプト変数]を選択します。
- セル指定書き込み処理の設定は、以下のように行います。
- マッピング処理のMapperエディタを開き、繰り返し(データ件数)処理からセル指定書き込み処理にマッピングします。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
番号 ロジック名 説明 ツールパレット上の場所 (1) 単純な繰り返し 指定したノードを繰り返します。 「繰り返し」-「基本」-「単純な繰り返し」
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。