DataSpiderServerのインストールディレクトリを取得したい
キーワード:インストールディレクトリ,システムプロパティ,システム・プロパティ,System Property
概要
DataSpiderServerのインストールディレクトリを取得したい場合、システム・プロパティロジックを使用します。サンプルプロジェクトの説明
DataSpiderServerのインストールディレクトリ・改行文字・パス区切り文字を取得します。
処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。- 「変数代入処理」で「システム・プロパティロジック」を用いてインストールディレクトリなどをスクリプト変数に代入します。

- スクリプトを実行すると、スクリプト変数にシステムプロパティが格納されます。
Windowsでの実行例
スクリプト変数 値 インストールディレクトリ C:\Program Files\DataSpider Servista 改行文字
パス区切り文字 \
ポイントとなる機能
名前 | 説明 | ツールパレット上の場所 |
---|---|---|
変数代入処理 | 入力データの変換を行います。 | 「基本」-「処理」-「変数代入」 |
処理のポイント
システム・プロパティロジックを使用することで、DataSpiderServerに設定されているシステムプロパティの値を取得することができます。システムプロパティには改行文字やパス区切り文字など、DataSpiderServer稼働OSによって変わる値も設定されています。
そのため、システム・プロパティロジックを効果的に使用することでOSや環境に依存しない移植性の高いスクリプトを構築することができます。

- システムプロパティ抜粋
プロパティ名 値 lax.root.install.dir DataSpiderServerのインストールディレクトリ line.separator OSの改行文字(Windowsの場合はCR+LF) file.separator OSのファイルパス区切り文字(Windowsの場合は\)
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。サンプルプロジェクトのダウンロード | 逆引きリファレンス シナリオ101のサンプルプロジェクト |
---|
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_101.zip」を展開します。 - プロジェクトのアップロード
「rl_reference_101.zip」を展開後に作成される「rl_reference_101プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_101プロジェクト」をアップロードしてください。
スクリプトの作成手順

- 取得したシステムプロパティの値を代入するスクリプト変数を作成します。
- スクリプト変数のプロパティは、以下のように設定します。
スクリプト変数のプロパティ
変数名 変数型 初期値 スクリプト出力変数として使用する インストールディレクトリ 文字列 チェックを入れる 改行文字 文字列 チェックを入れる パス区切り文字 文字列 チェックを入れる
- スクリプト変数のプロパティは、以下のように設定します。
- デザイナのツールパレットの「基本」-「処理」-「変数代入」から、変数代入処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- 変数代入処理のMapperエディタを開き、システムプロパティの値を取得してスクリプト変数に代入する処理を作成します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
番号 ロジック名 説明 ツールパレット上の場所 (1) システム・プロパティ システム・プロパティを出力します。
[必須設定]タブの[プロパティ名]には「lax.root.install.dir」と入力します。「文字列」-「基本」-「システム・プロパティ」 (2) システム・プロパティ システム・プロパティを出力します。
[必須設定]タブの[プロパティ名]には「line.separator」と入力します。「文字列」-「基本」-「システム・プロパティ」 (3) システム・プロパティ システム・プロパティを出力します。
[必須設定]タブの[プロパティ名]には「file.separator」と入力します。「文字列」-「基本」-「システム・プロパティ」
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。