nullの値があるか複数の項目をチェックしたい
キーワード:文字連結,null,nullチェック
概要
nullの値があるか複数の項目をチェックしたい場合、チェックしたい項目を連結ロジックで連結し、nullチェックロジックで判定を行います。サンプルプロジェクトの説明
CSVファイルから「社員情報」を読み取ります。「社員情報」のうち「名前」・「性別」・「生年月日」のすべてがnullでないレコードをCSVファイルに書き込みます。

処理の流れ
サンプルプロジェクトの処理の流れは以下の通りです。- 「CSVファイル読み取り処理」でCSVファイルの「社員情報」を読み取ります。
- 「マッピング処理」で「名前」・「性別」・「生年月日」のすべてがnullでないレコードを抽出します。
- 「CSVファイル書き込み処理」で抽出したレコードをCSVファイルに書き込みます。

ポイントとなる機能
名前 | 説明 | ツールパレット上の場所 |
---|---|---|
連結ロジック | 複数の入力文字列を連結して返します。 | 「文字列」-「演算」-「連結」 |
処理のポイント
連結ロジックの [nullの処理]タブで、 [nullオプション]に「ある入力ハンドラがnullならばnullを出力する」を選択します。上記により、複数の入力文字列のうち、いずれかがnullであればnullを出力します。
連結後の文字列をnullチェックロジックで判定することで、複数の項目をチェックすることが可能です。
サンプルプロジェクトの使用方法
上記処理を実装したサンプルプロジェクトを用意しています。サンプルプロジェクトを使用する場合の手順は、以下の通りです。サンプルプロジェクトのダウンロード | 逆引きリファレンス シナリオ039のサンプルプロジェクト |
---|
- サンプルプロジェクトの展開
サンプルプロジェクトファイル「rl_reference_039.zip」を展開します。 - プロジェクトのアップロード
「rl_reference_039.zip」を展開後に作成される「rl_reference_039プロジェクト」ディレクトリがプロジェクトファイルとなります。
DataSpider Studioを起動し、マイプロジェクトの画面から[ファイル]-[ローカルからアップロード]で展開したディレクトリ「rl_reference_039プロジェクト」をアップロードしてください。 - サンプルデータの準備
「rl_reference_039.zip」を展開後に作成される「samples」ディレクトリがサンプルデータとなります。
$DATASPIDER_HOME/server/samplesディレクトリに上書きしてください。
スクリプトの作成手順

- デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル読み取り」から、CSVファイル読み取り処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- CSVファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
[読み取り設定]タブ
- CSVファイル読み取り処理の設定は、以下のように行います。
- デザイナのツールパレット「変換」-「基本」-「マッピング」から、マッピング処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- デザイナのツールパレット「ファイル」-「CSV」-「CSVファイル書き込み」から、CSVファイル書き込み処理をスクリプトキャンバスに配置します。
- CSVファイル書き込み処理の設定は、以下のように行います。
[必須設定]タブ
[書き込み設定]タブ
- CSVファイル書き込み処理の設定は、以下のように行います。
- マッピング処理のMapperエディタを開き、「名前」・「性別」・「生年月日」のすべてがnullでないレコードを抽出する処理を作成します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
マッピングキャンバス
番号 ロジック名 説明 ツールパレット上の場所 (1) 条件による抽出 条件にマッチしたもののみ繰り返して出力します。 「繰り返し」-「条件指定」-「条件による抽出」 (2) 連結 複数の入力文字列を連結して返します。
[必須設定]タブの[入力数]は「3」を入力します。
[nullの処理]タブの[nullオプション]は「ある入力ハンドラがnullならばnullを出力する」を選択します。「文字列」-「演算」-「連結」 (3) nullチェック 入力値がnullかどうかを判定します。 「条件」-「真偽」-「nullチェック」 (4) Not演算 入力真偽値の否定(NOT論理)を返します。 「条件」-「真偽」-「Not演算」
処理のポイント
- 連結ロジックの[nullの処理]タブで、[nullオプション]に「ある入力ハンドラがnullならばnullを出力する」を選択します。
上記により、複数の入力文字列のうち、いずれかがnullであればnullを出力します。
連結後の文字列をnullチェックロジックで判定することで、複数の項目をチェックすることが可能です。
- 連結ロジックの[nullの処理]タブで、[nullオプション]に「ある入力ハンドラがnullならばnullを出力する」を選択します。
- マッピングキャンバスは、以下のように設定します。
- スクリプトを実行し、正常終了すれば成功です。