はじめに
cybozu.comはkintoneをはじめとするサイボウズさんが提供される様々なサービスが稼働するプラットフォームです。今回はこのcybozu.com上に各種APIを利用して、ユーザーを追加していきたいと思います。
利用するAPIはこちら
事前準備としてユーザ情報をCSV形式で用意します。(ファイルフォーマットはこちら)
cybozu.comの管理画面から「ファイルへの書き出し」を利用してダウンロードするのが便利です。
処理の概要としては
- CSVファイルをcybozu.com上にアップロードしてfilekeyを取得します。
- 1で取得したfilekeyを利用してユーザインポートAPIをCallし、処理結果を取得するためのIDを取得します。
- 2で取得したIDを使って結果確認用APIをCallし、結果を取得します。
完成図
各種設定
処理の順番はAPIの仕様から以下の順番で実行していく必要があります。それでは順番に設定を確認していきます。各種設定にはcybozu.com APIのリクエストヘッダ、リクエストサンプル、レスポンスの内容を確認しながら所々の設定を行います。
- ファイルアップロードAPIの設定
POSTメソッドが指定されているのでPOSTコンポーネントを利用します。 - 必須設定タブ
- リクエスト設定タブ
- レスポンス設定タブ
- ヘッダ設定タブ
カスタムヘッダ「X-Cybozu-Authorization」にはBASE64でエンコードされた値を設定します。 - ファイルアップロード処理のパラメータに値をセットするため、マッピング設定を行います。
アップロードしたいファイルが格納されているパスを「単一行文字列設定」コンポーネントを利用して設定します。 - ユーザーインポートAPI
今度の処理でもPOSTメソッドが指定されているのでPOSTコンポーネントを利用します。 - 必須設定タブ
- リクエスト設定タブ
- レスポンス設定タブ
- ヘッダ設定タブ
- ファイルアップロード処理後に取得するfilekeyをユーザインポート処理で利用するため、マッピング設定を行います。
- 結果確認API
GETメソッドが指定されているため、今度はGETコンポーネントを利用します。 - 必須設定タブ
- レスポンス設定タブ
※今回は設定結果をファイルとして取得していますが、データとして取得したい場合にはデータ出力先を「データ」に設定してください。 - ヘッダ設定タブ
- ユーザインポートAPIの結果を必須タブで設定したクエリパラメータ「${var}」に設定するため、マッピング設定をします。
以上で処理は完了になります。
最後に
今回はCSVファイルを自分で作成してからユーザー追加処理を作成しましたが、DataSpiderの様々なアダプタを利用することで、例えばデータベースやActive Directoryからデータを取得しCSVファイルを動的に作成することもできます!
その他、現在のkintoneアダプタの仕様では対応できないAPIであっても、RESTアダプタで実現が可能な場合もありますので、ぜひお試しください。