はじめに
kintone REST APIを使って、売上管理アプリから対象となるレコードのみを取得したいことがあると思います。
その場合、検索クエリには「in」演算子を利用してレコードを特定することで取得が可能です。
※その他のクエリ文字列についてはこちら
DataSpider kintoneアダプタにおいても、検索クエリの利用が可能ですので、早速作成してみたいと思います。
今回は、商品マスタを管理しているアプリから対象となるキーレコードを取得して「in」演算子に設定するという例を紹介します。
完成図
▼処理全体図
▼groupを展開したところ
各種設定について
- 処理概要
大きくは3つの処理で構成されています。今回の例では取得したデータの特定カラムの値を検索条件に設定しています。この加工が今回の処理のキーとなるところです。 - 検索キーとなるデータの取得(ファイルに出力します。)
- 検索条件データの生成(ファイル→ファイルで加工します。)
- 加工されたデータを検索条件としたデータ取得(ファイル読取りから検索を実行します。)
- 処理作成におけるいくつかのポイント
- 検索クエリ作成時の条件
取得した値の行列を変換し、かつ、変換したレコードをまとめて検索条件の値として渡す必要がありますので、以下のようなコンポーネントを組み合わせて実現しています。 - 縦横の変換
このコンポーネントを利用することでデータの行と列を入れ替えます。
縦横変換については記事「便利な機能:テーブルコンバータ」で紹介しています。地味な機能ながら役に立つ処理なのでぜひ活用してみてください。 - 検索キーの読取り
取得した値はカンマ区切りで出力されているので、デリミタをカンマ以外に指定することでレコードの値をまとめて取得することができるようになります。今回は「タブ」にしました。 - 検索クエリの設定
取得した値を変数に格納しています。
kintoneアダプタの検索クエリには上記の変数名を指定しています。
特筆すべき設定は以上になります。
最後に
少しコンポーネントの利用が多くなったので、細かい処理はグループコンポーネントを利用してまとめてみました。こうすることで処理全体をすっきりと見せることができます。