というわけで2017年5月20日(日)に「つないで作る」ハッカソン、「DataSpider DevConn Hackathon」 #1が開催されました!
(※) どんなハッカソンだったかは、以前の記事「5月20日(土) DataSpider DevConn Hackathonが行われます!」を参照ください
本イベントは当日、リアルタイムで会場の様子をこのブログで中継ブロギングしていました。
終了までの一連の流れをまとめたので、改めて開催レポートとしてここに報告致します!
10:00にスタートした「DataSpider DataSpider Hackathon」。
つないで作る = Development + Connecting
をテーマにしたハッカソンです!
まずはオリエンテーション
ということで、主催のアプレッソ脇野から今回のハッカソンのテーマを説明しました。
今回の参加者は以下のようにバッチでその人の属性と、DataSpiderスペシャリストかどうかが分かるようにしてます。わかりやすい!
そして「APIインプットタイム」ということで、APIを提供いただいたパートナーの方から各APIを説明していただきます。
APIインプットタイム!
まずはサイボウズの古田さんより、kintoneについての説明です。
簡単・早い、モバイル、API! ということで、わかりやすくkintoneを説明していただきました。
今回のハッカソンのキモとなるであろうAPI連携についての詳しい解説もありました。DataSpiderを連携した連携例も!
そしてKDDIウェブコミュニケーションズの高橋さんより、twilioについてのプレゼンです。
「Twilio知ってる人~」と聞いている場面です。
Twilioが実現する「コミュニケーション」の新しい形について、さまざまな例を解説していただきました。
そして今回は、実験的な機能Programmable FAXを使って欲しい! という熱いレコメン。
参加者の方々に「いまどきFAX!?」「いまこそFAXか!」という困惑とどよめきが起きていました。
ヴァル研究所の山崎さんからは、 駅すぱあとWeb Serviceについての解説です。
路線に関するさまざまな情報(運行情報なども!)をAPI経由で取得できるということで、まさにハック、マッシュアップしがいのあるAPI!
「どのようなハックをしようか?」と参加者のハック魂を揺さぶっていました。
そして最後に、アプレッソ脇野からDataSpider Cloud/Thunderbusの紹介です。
大人げないピース! ではなく「2つの製品を提供します」っていう説明をしています。
今回、DataSpider Servistaのクラウド版DataSpider Cloudのハッカソン向け環境と、オンプレミス連携システムThunderbusの2つを用意しています。DataSpider Cloudがつないで実現できる価値について「マッシュアップ」「インタラクション」などの観点から力説していきました。
アイスブレイク!
さて、いよいよハックタイム・・・の前に、一度アイスブレイクタイム。
脇野が配ったのはこの蜂の巣状のシート。
「真ん中に今気になってることをキーワードを書いてください」「その周りに関連する言葉を書いていってください」
ということで参加者に書いてもらいます。
「そしてそのシートを隣の人に渡してさらに書いていってください!」
と他人の連想の後に自分の連想を書き足していくゲーム。初めて会った周りの人の頭の中を覗いて、交換していくようで参加者の方々より笑いが起こります。
(後で脇野に「このゲームって何て言うんですが?」って聞いたら「知らない、ハチノスジョウノシートかな?」(そのまんまじゃないですか!)ということでした。
ということで、硬かった場がなごんだところでいよいよアイデアソンです!
アイデアソン開始!
「ではまずはアイディアを書いてください!」脇野の無茶ブリからアイディア出しスタート。
参加者各自で実現したいサービスのアイディアを書いてもらいます。ザ・無茶ブリ!
頭を抱えながらも書いていく参加者の皆さん。
多少延長しつつも、なんとか揃ったアイディア。
「徘徊タイム!」ということで、テーブルを徘徊しながら皆のアイディアをみていきます。
突飛なアイディアや優しいアイディア、便利なアイディアなど盛りだくさん。
「すまん!」という謎のダイイングメッセージもあり笑いが起こっておりました。
アイディアを見てもらって、気に入ったアイディアがあれば「★」を書いていきます。
「★」がどのくらい集まったかによって、今回実現しようとするアイディアが決まります。
最終的に決まったのは、
1 動物・植物お世話サービス
2 名所旧跡紹介サービス
3 Faxstagramサービス
4 運行情報お知らせサービス
5 すまん!(!?)
の5つ!
というわけで、ここからチーム分けが始まります。
上記の5つのアイディアを出した人が前に出てもらって、参加したい人が後ろに並びます。
この結果、Faxstagramサービスと「すまん!」は合体することになり「Faxstagramすまん」サービスに。
そしていよいよハックタイム開始です!(このとき11時半)
いよいよハックスタート!
まずはアイディアを実際の機能に落とすべく、各チームホワイトボードなどを駆使しながら念入りに設計を行います。
凄い勢いでアイディアがどんどん実現可能なものに落ちていくさまは壮観!
参加する人とチームによって、それぞれのデザイン・設計・プロジェクト運用方法が違うのも面白いところです。
どんどんホワイトボードが埋まっていきます。
そ、そうか・・・(謎)。
そしてどんどんハックが続いていきます!
参加者同士のコミュニケーションはDevConn Hackathon専用のSlackを使って行っていきます。
twilioのProgrammable FAXを使ってFAX受信に成功したときには思わず歓声が!
「わーいFAXが届いたよ~。」
この機能を使うためにPDFを生成する必要があり、急いでDataSpiderでPDF作成をやる方法を模索します。
RESTアダプタを使用して行える方法を発見したため、速攻Slackでキャプチャつきで解説!
次々に出てくる課題を解決したり、ときには解決できなくて涙を飲んだりしつつも、冷酷に時間は進んでいきます。
ということで現在16:00!
果たして間に合うのだろうか・・・
まだまだハッカソンは続きます!
ハッカソンは後半戦へ
会場を提供いただいた「HRインキュベーター」さんの会場は光が燦々と差し込み開放的な雰囲気!
顔が険しくなってくる時間帯ですが、どんどんハックは進んでいる模様です。
「繋がった!」
「でた~」
とちょくちょく歓声が響くとても良い雰囲気です。
DataSpider開発者としては「DataSpiderすげ~」という声が上がったのが嬉しいところ!
この植物もハックされております!
ん、謎のFAXが届いた・・・
だそうです。
DataSpider Cloudを使ってガシガシハック中!
いろんなサービスがどんどんつながっていきます。
まさにつないで作る=DevConn!!!!
残り時間が2時間を切ったところで、緊張感を出すためゴジラのテーマが流れ出しました。
急に焦り出す会場! あと少しだ!
kintone、twilio、駅すぱあとWeb Serviceという提供いただいたAPIも、的確なサポートにより、課題を次々クリアしていっております。
こちらは動物植物サービスのkintoneへの要望に応えるサイボウズの古田さん。
この結果・・・
繋がった!!!
弾ける笑顔と拍手!!!!
ハックタイムはあと1時間!
そしていよいよ18:00を回りました。ということは・・・
あと1時間を・・・(なぜか満面のスマイリーワキノ)
切った~!!!
どうなるDataSpider DevConn Hakacthon!!
ここで成果発表のプレゼン順序を決めるために各チーム集合です。
決めるのはもちろん、
ザ・アミダくじ! ここはめっちゃアナログです。
発表順も決まり、いよいよラストスパートです!
これは余裕の笑みか、諦めの笑みなのか・・・。
そんな謎の笑みが全チームに行き渡っておりなんだか楽しそう。
いよいよ締めに向かってラストスパートです!
皆さんガンバ!
・
・
・
・
そして
遂に
非情にも・・・
ハッキングタイム終了!!!
なぜか沸き起こるカウントダウンと歓声!
全チーム、ハッキングタイムでやれることはやり尽くした模様。素晴らしい!
さてハッキングが終わったらもちろんコレ・・・
カンパーイ!! いや~お疲れさまでした! 楽しい1日でしたね・・・
って終わりじゃ無い!
ここからが怒濤の成果発表タイムです!!
成果発表タイム!
皆さんプレゼンの準備を無事終えて、今日1日の成果を発表する時間がやって参りました。
この成果発表によって、各章の受賞および最優秀賞が決まる! ということもあって皆さん気合い十分、いや満々、いや気合いがあり過ぎて熱気が凄いことになっております。
ということで一番手は・・・
Faxtgramチーム
FAX + Instagram=Faxtgram!?
SNSが主流のこの時代にこそFAX! ということで、FAX送信を手軽にリアルタイムで送ることのできるこのシステム。
気合いの入ったプレゼンに、会場を多いに沸かせていました。
DataSpider Cloudを中心に、kintone、AWS、twilioを駆使して作られたアーキテクチャ。さらに「メンテナンスコストを考えてここはこうしました」とこの短期間にメンテナンスまで考慮に入れるスキの無さ。
会場から溜息が漏れます。
そして最後は謎の「すまん!」謝罪。その理由はこれまでの写真のどこかにヒントがありますが、参加者だけの秘密です!
そして2番手は・・・
Team Tom
「良い感じの名所めぐりのコースを検索できるアプリ」(そのままだ!)
どんなアプリかと言うと、旅先で「この変何か名所無いかな?」ってときに、名所を調べることができる・・・さらにそれだけでは無く経路も含めて調べてくれたり、個人の嗜好に応じたプランまで推薦してくれる、という便利アプリ!
さらに音声による案内を発信してくれたり・・・と至れり尽くせり。
もちろんスマホからも見れるので、旅先で歩きながら使えます!(ドヤァ)
実際の画面はこんな感じで、分かりやすく地図に表示しながら簡単にコース検索できるアプリとなっていました。
アーキテクチャとしてこのように、kintoneをフロントエンドとして使い、DataSpider CloudをREST APIサーバーとしてGoogle Map API・駅すぱあとWeb Servicesを叩いています。音声案内としてはtwilioを使用しています。
今回提供いただいたAPIをフルに活用! しかもしっかりと利用シナリオが考えられた使いやすそうなアプリで、会場からも「使いたい!」という声が聞こえていました。
そして3番手は、
通勤がんばってますチーム
です! このチームがテーマとしたのは、会社員の皆さんが毎日やっている「通勤」。
あるあるですが、自宅を出て駅に着いたら・・・
なんてことに気づいて、慌てて会社に連絡入れたりバタバタとした朝を過ごす羽目に・・・。そしてようやく会社についたときにはぐったり。
というときの処理を自動化しよう! というのがこのチームの「通勤がんばってます」システム。
家に居るときに電車の運行状況をSlackでプッシュ通知してくれて、うっかり駅に着いて遅延に気づくこともなくなります。
そしてそれだけではなく、面倒な会社への連絡も自動的にやってくれる! さらに会社の人は遅刻しそうな人をFAXで送信してくれる優しさ溢れる機能まで・・・圧倒的な通勤がんばりっぷりです。
そのアーキテクチャはこちら。手書きの暖かさが溢れる図です。
DataSpider Cloudが駅すぱあとレスキューナウから運行情報を取得し、それをkintoneに保存。
kintoneの社員マスタに入っている路線情報を照らし合わせて、Slackに通知したりtwilio経由でFAXしたりと、DataSpider Cloudによるデータ連携でさまざまな処理を実現しています。
圧巻なのが、この短時間で徹底的に作り込まれたDataSpider Cloudのスクリプト! さすがDataSpiderスペシャリスト×3という反則的な構成のチームです。
経験とスキルを活かして作り込まれたスクリプトを(制限時間いっぱいで止められるまで)熱く解説。
この短期間にここまで出来るとは・・・とチームの開発力の高さと、「つないで作る」開発のスピード感に皆が驚いていました。
さてラストを飾るのは、
チーム子供に感動を
このチームで作ったのは、今回のハッカソンで唯一IoT的な要素を持ち込んでいる「我が家の開花予報」。
我が家にある花の成長を自動的に見守るサービスで、 「花が子供に与えるパワー」がテーマです。なんて優しいシステム・・・。
これまでのアプリだと自分で写真を撮って開花を待つ・・・というのが、Raspberry PIのカメラを使って自動的に観察することで、もうすぐ咲きそうになると
というメッセージが来るという素敵なサービスです!
花が徐々に育っていく様子を見守るデモがこちら。kintoneにデータが連繋されて表示されています。
物理的なデバイスを交えた機能で、かなり開発にも苦労していたようです。
しかしその先進的な機能がしっかりと優しい目線に繋がっているサービス。聞いている参加者の皆もほっこりと優しい顔になっていました。
と
い
う
こ
と
で
全チームの発表が終わりました!
しばしの歓談を挟んだらいよいよ!
審査結果発表
です!
ここからはどどんと発表しています。
キントーン賞は・・・
こどもに感謝チーム!!
Twilio賞は・・・
Faxtagramチーム!!
駅すぱあとWebService賞は・・・
通勤がんばってますチーム!!
メディアフォース賞は・・・
通勤がんばってますチーム!! ダブル受賞です!
DataSpider賞は・・・
Team Tom!!
そしていよいよ、
最優秀賞!
その栄冠に輝いたのは・・・・
Faxstagramチーム!!!
コンセプト、技術力、プレゼン、デモの評価はもちろん、一発ネタから始まった言葉がハッカソン自体の流れもドライブしていった影響力。高いチーム力を発揮していました。
皆様おめでとうございました!
最後は皆で記念写真を撮って、本日のハッカソンは終了です。
長くて短くて熱い1日、皆様お疲れ様でした!
ということでDataSpider DevConn Hackathon、第一回が無事終了しました。
「つないで作る」開発、本当に速いです。そしてめちゃめちゃ楽しいです。
この写真のあちこちに見られる皆様の笑顔を見るとご納得いただけるかと思います。
第二回もぜひ! という声も多く上がっていました。ぜひまた企画したいと思います!
ハックしていただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!