作って、体験して、共有する DIY プラットフォーム、「MESH」を体験してみました!

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こんにちは、開発部の野口です。

 

アプレッソでは、新規ビジネスの創出を目的として、最新・先端分野の技術をもとにしたハッカソンや、自由な発想を生み出すアイデアソンを行う SNP(Something New Party)という催しを定期的に開催しています。

 

その一環として、去る 2/19(木)の回では、MESH project のプロジェクトリーダーである萩原さんに来ていただいて、MESH についてご説明いただき、また触ってみて体験しました!

 

この記事では、そのときの様子から、MESH の魅力までをお伝えします。

 

MESH とは?

 

MESH とは、無線で通信する小さな「タグ」(いわば、子機となる)と、iPad でアプリとして動作する「キャンバス」(いわば、親機となる)とを組み合わせて、日常のさまざまな場面にちょっとした便利さや、楽しみを加えることのできるプラットフォームです。(特にこれが公式の説明というわけではないのですが、触ってみて、そう理解しました)


 ● MESH project
  - http://meshprj.com

「MESH」は「Make, Experience, SHare」の略で、その名の通り、簡単に「作って、体験して、共有する(見せる)」ことができるのが特徴です。

 

また、大企業といえる Sony 社内の有志によって、あえてクラウドファンディングを活用しながらプロジェクトが進められているということも、一つの特徴として話題になっているようです。


 ● Sony若手チームが「物のメッシュネットワーク」でクラウドファンディング…“事前知名度”をねらう
  - http://jp.techcrunch.com/2015/01/15/20150114mesh-indiegogo-sony/

前段 : DataSpider の紹介

 

はじめに、アプレッソの亀井から簡単に DataSpider の紹介をさせていただきました。

 

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あとでお見せしますが、MESH の「キャンバス」は、DataSpider のデザイナ(スクリプトキャンバス)ととってもよく似ているんです!

 

MESH の紹介

 

続いて、萩原さんから MESH についてご説明いただきます。

 

mesh_2_retouched

 

MESH では、たとえば


 ● ゴミ箱を開けて、ゴミを捨て、蓋を閉じたら「Thank You!」と書かれたボードが出てくる
 ● クローゼットを開けたら、自動的に明かりがつく
 ● 記念日に、お祝いされる人が扉を開けたら自動的にシャッターが切られる

といった楽しい・便利な仕組みを簡単に作れます。

具体例は http://meshprj.com にも色々と紹介されているので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

 

また、MESH project が今まさにクラウドファンディング中であることも教えていただきました。


 ● MESH: Creative DIY Kit for the Connected Life - Indiegogo
  - https://www.indiegogo.com/projects/mesh-creative-diy-kit-for-the-connected-life/

目標は 50000 ドルで、まさにこの記事を執筆中に達成されていました!(2/27 時点で 105%)

 

MESH を触ってみる

 

次は、さっそく MESH に触ってみます。

 

mesh_3_retouched

 

MESH では、子ども用のブロックのようなサイズの「タグ」を、「キャンバス」のアプリが動作する iPad に近づけることで、キャンバスがタグを認識し、キャンバス上でタグ同士を自由につなぐことができるようになります。

 

mesh_6_retouched

 

操作している場面をうまく撮影できていなくてとても残念(……!)なのですが、画面上に表示されているタグのアイコンを、別のタグのアイコンにドラッグ&ドロップすることで、タグ同士を簡単につなぐことができます。

ここは DataSpider とまったく同じで、一気に親近感を持ってしまいました。

 

たとえば LittleBits のような、デバイス同士を物理的につないでつくる電子回路キットというものもあり、それはそれで単純明快でよい面があります。

また、先日ハッカソンを共催させていただいたネビラボさんの GINGA は、センサーの豊富さや、AWS に直結して高度なデータ分析までを一気通貫に行えることが特徴といえそうです。

 

他方、MESH は、デバイス同士が無線で通信を行い、デバイス同士の接続も GUI で直感的に・とても簡単に行うことができるため、アイデアが、すぐにその場で、自由に広がる印象を受けました。

 

また、


 ● キャンバス上でタグのアイコンをドラッグ&ドロップすると、実際のタグ本体のライトが光って、どのタグを操作しているのかがわかる
 ● キャンバスは iPad アプリとして動作しているので、たとえば音を出すアイコンを配置して、出すための音はその場で録音することもできる
 ● 複数のタグから一つのタグへ入力することも簡単に可能(ドラッグ&ドロップするだけ)で、デフォルトで OR 演算になる(AND にしたい場合は、専用のアイコンをかませる)
 ● より複雑なロジックを書きたい場合、専用のアイコンをキャンバスに配置して JavaScript を書くこともできる
 ● タグの種類はまだそれほど多くないが、(電子工作の技術があれば)GPIO タグを使用して様々なセンサーを作れる

といった、簡単なことは簡単に、高度なことも確実に行えるようにするための工夫や機能も色々と見られて、まだ資金集め中にもかかわらず、既にかなりの完成度を持っていると感じました。

 

こちらは MESH のたのしさが伝わっている様子です。

 

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最後に、MESH の活用例として、MESH からの入力に反応して動く簡単なロボットを見せていただきました。

 

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手作り感満載です。笑

やはり、こういう動くものがあると盛り上がります。

 

一方で、たとえばつい先日、1 月に行われたハッカソンでは、かなり実用的なシステムがその場でつくられたりもしていたようです。


 ● IoTの架け橋“MESH”で未来の家を創造する「ハッ家ソン」
  - http://www.gizmodo.jp/2015/02/iot_hackathon.html

コーディネート記録アプリとかふつうに便利そうだし、めっちゃ応用効きそう……。

 

Q & A コーナー

 

SNP の最中に出てきた質問にも萩原さんに色々と答えていただいたので、Q & A 形式で掲載してみます。

 

Q : タグを色々な場所に配置するための周辺ツールはありますか?

A : MESH project では、あえて作っていません。専用のツールを作って変に高価になるよりは、普通に 100 円ショップで売っているようなものを使ってもらうほうがいいからです。(筆者注 : たしかに、と思いました。MESH のタグはきれいな直方体なので、テープなんかを貼るのも簡単です)

 

Q : もっと小さいタグを出す予定はないのですか?

A : 今のところ予定はないですが、将来的にはあるかもしれません。小さくすると、バッテリー容量の問題があります。ちなみに、MESH のタグは 24mm × 48mm なので、インチ規格のものと相性がよかったり、8mm の倍数で作られているレゴブロックとの相性もよさそうですね。

 

Q : 充電はどれくらいもつのですか?

A : もちろん使い方にもよりますが、1 ヶ月くらいもちます。

 

Q : 人感センサーはありますか?

A : 今のところありません。そのうち作るかもしれません。それまでは、GPIO タグを使って自作することができます。

 

Q : キャンバスで複雑なロジックを書きたいときにはどうするのでしょうか?

A : JavaScript を書くことになります。AND、トグル、ランダムといったごく基本的なロジックのためのアイコンはありますが、たとえば IF はちょっとむずかしいので、用意していません。

 

Q : タグとキャンバスはどれくらいまで離れても大丈夫ですか?

A : 10m くらいです。

 

Q : 10m だとちょっと短くて実用できない場面もありそうなので、中継器のようなものがあったほうがいいのでは?

A : そこは課題で、考えています。まずは、iPad だけではなく iPhone でも使えるようにすることを検討しています。

 

Q : MESH のメインターゲットはどういう人ですか?

A : Arduino はちょっと難しくてハードルが高いので、もっと簡単にセンサーを活用したい、といった人を想定しています。(筆者注 : 次の質問も参照のこと)

 

Q : Sony みたいな大企業にありながら、あえてクラウドファンディングを行ったのはどうして?

A : 「お金を出してでも使いたい」人とのコミュニケーションが早い段階で取れる、ということが一番の理由です。「あったらいいな」だけではなく、「ないと困る」を見つけたいと思っています。そのために、ワークショップやハッカソンも積極的に開催しています。そうした中で、アーティストの活動や、イノベーションのプロセスにおいて、MESH がないとできないようなことが見つかってきています。

 

アイデア出し

 

SNP では、最後に参加者みんなで MESH の活用アイデアを出し合いました。

 

mesh_snp_retouched

 

例を挙げると、


 ● 大迫力ドッヂボール : ボールにタグをつける。
  ・ ボールを受け止めると、ドーン! と大きな音が鳴る。光る。
  ・ ボールを落とすと、残念な音が鳴る。

 ● 間男センサー : ドアにタグをつける。
  ・ 留守中の間男の侵入を検知する。
  ・ 検知したら殺虫剤や超音波を出力して駆除する。訂正 : これは間男センサーではなく「害虫駆除ソリューション」のアイデアでした。失礼しました。

といったアイデアが出ました。

他にも DJ の盛り上がりセンサー、忘れ物防止(アイテムの組み合わせ確認機能付き)、実家の生存確認等々、さまざまなアイデアが出ました。

 

その時萩原さんは既に MESH を持って次の用事(※デブサミ)に向かわれていて、いまここに MESH があれば……! と悔しい思いもしました。笑

 

まとめ

 

以上、MESH project の萩原さんをお招きした 2/19(木)の SNP について紹介させていただきました。

 

MESH と DataSpider との連携については現時点で未知数ですが、MESH のキャンバスから HTTP リクエストを出すことができるそうなので、HTTP トリガーを使用した活用は現時点でも十分考えられると思います。また、今後の機能・用途の発展にも期待したいところです。

 

この記事で、MESH の魅力が伝わっているといいなと思います。

目標資金も無事達成されて、これからがとても楽しみです。

 

なお、いま MESH のタグは世界に 10 セットほど(!)しかなく、これから生産するぶんは(もちろん)クラウドファンディングに協力した人から優先的に供給していくそうなので、ご興味がおありの方はぜひ。

 

https://www.indiegogo.com/projects/mesh-creative-diy-kit-for-the-connected-life

 

日本時間で、3/8(日)の午前 5 時までのようです。

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