こんにちは、dstn 事務局の野口です。
去る 6/6(土)、大阪でチームワークのハッカソンを開催しました。(サイボウズさんとの共催)
● 2015/6/6(土)、大阪で Teamwork Hack Vol.1 を開催します!
結果、 チームワークがてきめんに向上しましたのでお知らせします。
会場の様子
今回のハッカソンは、アマゾン データ サービス ジャパン大阪支社の一室をお借りして行いました。
受付
眺望がオープンすぎてなんかもうジオラマっぽいです
これから長い一日が始まります!
各社サービスの様子
今回は多くの会社に協賛いただき、 ハッカソンにうってつけの多様なサービスを利用しながら開発を行うことができました。
「たった数行のコードで電話/SMSとつながるクラウドAPIサービス」 Twilio を紹介する宋さん
HTML5 を用いてすぐに iOS/Android アプリを開発できるようにするサービス「 Monaca」を紹介する生形さん
気象情報・地理情報等の各種データを使いやすい API によって提供する YuMake の佐藤さん
インフラからサービスまでを深く広く提供する「 Amazon Web Services」を紹介する榎並さん
使いやすい業務アプリケーションがすごく簡単に作れるサービス「 kintone」を紹介する浅賀さん
これらのサービスを「 つなぐ」DataSpider Servista を紹介する友松のスピード感溢れる右手
嬉しいことに、すべてのチームが、これらのサービスの複数を組み合わせて魅力的なシステムを作ってくれました!
アドバイザーのお二人の様子
特別アドバイザーとしてご参加いただいたお二人も紹介しておきます!
特別アドバイザーを務めるかたわら このページの写真のうちおよそ半分をご提供いただいた アールスリーインスティテュートの金春さん
技術的なアドバイスをいただいた細谷さん
センサーの皆さんの様子
せっかくのハッカソンということで、イマドキはやりのセンサー類も色々と持ち込んでみました。
littleBits
ビーコン(金春さんご提供)
Ginga( ネビラボさんご提供)
MESH(参考 : 作って、体験して、共有する DIY プラットフォーム、「MESH」を体験してみました!)
などなど!
チームワークは 人間同士のかかわりあいですが、システムを作るハッカソンの場においては 人間と計算資源とのインターフェースとしてセンサーが大いに活躍してくれそうです。
チームワークを発揮する様子
さて、今回のハッカソンのテーマは、「 チームワークの向上」です。
みんなでシステムをハックして、チームワークを向上します。
……のですが、さすがにこのテーマを見て集まったメンバーだけあって、アイデア出しや開発自体も、各チームが 高いチームワークを持って進めることができていたように思います。
18 名の参加者(とアプレッソのサポートメンバー)が 5 チームに分かれて開発を行います
アイデアが生まれる
チームが生まれる!
もくもく
もくもく
動くのか……
動くのか……!?
チームワークが向上した様子
……そうして、あっという間に時は過ぎました。
(具体的には、開発の開始から終了までおよそ 5 時間)
いよいよ各チームの成果物の発表です!
チームピザ
トップバッターは、 チームピザ。
作ったのは、 飲み会を開きやすくするアプリです。
Monaca で作ったスマホアプリから飲み会の日程を選ぶと、 ぐるなびから店舗情報を自動取得し、適切な店を選んで Twilio で自動的に電話をかける、という楽ちんソリューションでした。
システム構成図
画面がダンボーかわいい
kintone にはメンバーの好きな料理のジャンルとかを入れておきます
[追記] スライドをアップしていただきました!(2015/06/15)
チームワークといえば合コン
続いては、 チームワークといえば合コンチーム。
なんのこっちゃわからないチーム名ですが、アシアルの生形さんが Monaca を紹介するときに繰り出した「 チームワークといえば合コンですよね」という 妙な納得感のある振りを気に入ったアプレッソ開発本部長の吉田が名づけたものと思われます。
あげく作ったものは合コンとは一切関係がなく、「通話を分析して、各話者の発言回数の多い単語を集計して、 ある話題・問題について誰に聞けばいいかがすぐにわかるようにする」というかなり実務的なソリューションでした。
発表の様子
構成図の写真がなくてお見せできないのが残念ですが、 Google の音声認識 API や Yahoo の形態素解析 API なども活用した、かなり高度な構成となっていました。
kintone をデータベースとして利用することで、 集計結果をグラフィカルに見せることも簡単です。(上の写真の右側に少し見切れてるやつです)
……と思っていたら、作りかけの資料の写真が見つかりました!
構成図(作りかけ)
[追記] スライドをアップしていただきました!(2015/06/12)
Team ゆすりお
3 番めは、 Team ゆすりおのその名も「 YuSulio」。
貧乏ゆすりを センサーで検出し、 誰が一番ゆすっているかランキングして、 上位ランカーに奢らせる、というなかなかアヴァンギャルドなソリューションでした。
貧乏ゆすりについて指摘する側も、される側も気まずい思いをすることがなくなり、円滑なチームワークが実現されます。
詳細についてはスライドが上がっているので、ぜひご覧ください。
イライラしている人が貧乏ゆすりをする様子
littleBits で貧乏ゆすりを検出する様子。ダンボーかわいい
上司に絡まれてイラついた結果貧乏ゆすりの回数が上司の記録を突破する様子
TeamFAM
4 番めは、 TeamFAM。
私はこのチームに所属していました。
「FAM」は Family の略で、家族を一種のチームと捉えて、家族のチームワークを円滑にするソリューションです。
細目は 3 つ。
● ただいま! 通知アプリ
● 離れちゃだめだよ! 通知アプリ
● 傘持った? 通知アプリ
それぞれ、
● 親が働いているとき、ランドセルに ビーコンをつけておいて、小学生の子どもが帰ってきたら Twilio で SMS 通知( kintone にも記録)
● 小さな子どもと出かけたとき、子どもに ビーコンを持たせておいて、子どもがそばを離れたらすぐに Twilio で電話通知
● YuMake の気象情報を取得して、朝出かけるときに雨が振りそうな日は MESH の LED ライトが光って通知
というものです。
ただいま! 通知アプリ
子どもの帰りを待つお父さんたちの様子
帰ってきました
このチームは本当に優秀な人が集まっていてチームワークもよく、アドバイザー的な役割で入った私は何となく ぷらぷらしていたらいつの間に 3 つものシステムができてしまいました。
本当にすみませんでした。
[追記] スライドをアップしていただきました!(2015/06/17)
チームぽんこつ
最後は、 チームぽんこつ。
かわいいチーム名ですが、作ったのは 結婚記念日に感謝の気持ちを伝えたいけど自分から電話するのが恥ずかしいから自動的に電話してくれるというやはりかわいいシステムでした。
これも「家族というチーム」のチームワークを高めようとするアイデアですね。
システム構成図
……しかし、惜しくも動作するに至らず。
当日は私が Twilio アダプタの試作品というか 作ってみたら動いたヤッター! レベルのものを持参したのですが、いかんせん機能不足でこのチームの要求には応えられず、自力で Twilio API を操作してがんばってもらったのですが間に合いませんでした。
一日限りのハッカソン、 開発に使えるのは実質 5 時間という短時間では、どうしても実現が難しいこともあります。
運営としても、ハッカソンのたびに改善を進めていますが、これからもよりよくできる部分を探していこうと思っています。
懇親会の様子
ついに発表も終わって、残るは各賞の発表と懇親会です。
協賛各社から、嬉しい景品が贈られました。
● Monaca 賞 : TeamFAM
● AWS 賞 & YuMake 賞 : Team ゆすりお
● Twilio 賞 : チームピザ
そして、最優秀賞は…… チームワークといえば合コンチームでした!!
合コンです
あとは飲むだけ! チームワークヤッター!!
まとめ
というわけで、長いようで短い一日が終わり、われわれのチームワークは大幅に向上しました。
この調子で Teamwork Hack Vol.100 くらいまでいけば、チームワークが向上しすぎて なんだかもうよくわからないことになっていそうです。
今回は惜しくも完成に至らなかったチームもありましたが、やはりほとんどのチームが一日という短時間でアイデア出し、チーム形成に始まって最終的にアプリケーションのデモまでやれるのは、 各サービスの親切な設計や豊富な機能と、 それらを簡単につなぎあわせる DataSpider の双方があってこそだと感じます。
特に今回は、 Monaca を使って スマホで実際に動作するアプリがすぐに作れたことや、 Twilio で 自分の電話に SMS や電話がかかってくることが印象的でした。(みんなめっちゃ喜んでました)
もちろん kintone の使いやすさは折り紙つきですし、DataSpider のインフラを始めとして AWS の各種サービスも活用させていただきました。
YuMake さんのデータ API も、チームワークという軸から各チーム創造的に活用されていました!
ハッカソンは色々な発見があるし、色々な人と出会えるし、何より 楽しいということを改めて発見する一日でした。
参加者、そして関係者の皆さまお疲れさまでした&ありがとうございました&次もぜひまたやりましょう!!