3. 「これからのアプレッソQA」
dstnインタビュー、アプレッソQAグループ編の第3回目です。
最終回となる今回は、「これからのアプレッソQA」というテーマで、QAの未来について聞きました。
これからのアプレッソQAは
「真のQAプロフェッショナル」を目指したい (谷平)
dstn:このインタビューでは現在までのアプレッソのQAについて聞いてきました。
今回は最後ということで「これからのアプレッソQA」というテーマで、未来についてお話をお伺いしたいと思います。
未来の話ということでここからは、QAグループの最若手である伊藤さんにも参加していただきます。
伊藤:伊藤です。よろしくお願いします。
dstn:では、リーダーの谷平さんにお伺いしたいんですが、「これからのアプレッソQAは何を目指すか?」ということについてはいかがでしょうか?
谷平:なかなか難しい質問ですね・・・自分が考えているのは「真のQAプロフェッショナル」を目指したいということですね。
dstn:具体的にはどのようなことでしょうか?
谷平:もちろんお金をいただいて仕事していますので「プロフェッショナル」の単純な意味では今でもそうなんですが、もっと個々がどこに行っても恥ずかしくないスキルや知識、そして表現力を見に付けて、アプレッソQAはすごいな!と思われるような意味で「真のプロフェッショナル」を目指したいと。
金:私も同じようなことを考えています。これまでに話したように、QAグループは試行錯誤しながら成長してきましたが、現在までは土台作りの期間だと思います。これからはその土台の上で、さらにQAグループができることは何か、また「アプレッソのQA」ができることは何か、ということを考えていきたいと思っています。
谷平:そうですね。そのために、他の会社のQAの人とかと交流したりして、社内外で切磋琢磨できる環境を作りたいです。
社外に出ることによって、視点が変わることで今まで見えなかったことが見えたり、他社のエンジニアさんから影響受けて思わぬ化学反応を起こしたり、ということがあるんですよね。
そういったものをうまく取り込めるような風通しの良い環境になれば、と思います。
「ユーザビリティ」とは何なのか
QAとして明確にしたいと思っている (金)
dstn:具体的にいまのこの部分を改善したい、というものはありますか?
谷平:まずやりたいのは「手動テストの自動化」ですね。グループとして効率化にも取り組んでいますので、最終的には手動テストは人の手でしかできないこと、すなわちユーザビリティや手触りの部分だけを見るようにしたいです。
伊藤:ユーザビリティや手触り感の部分は機械で判断するのは難しいんですよね。
谷平:そうですね。まあ考えようによっては、むしろ人が行うことで価値が出る部分だと思いますので、そこに注力できるようにテストを整備しいきたいと思っています。それと、そもそも「ユーザビリティ」とは何か?ということも突き詰めていきたいです。
金:よくQAグループでも議論になるところですね。バグを起票するときに「ユーザビリティに問題がある」っていうように書くことがあるんですが、よく考えるとユーザビリティって非常に漠然としていて、明確なものが無いんです。そこはQAとして明らかにしたいですね。
伊藤:各社でもUIガイドラインが公開されたりしてきていて、世間的にもユーザビリティというものに関心が高まっているみたいですね。
谷平:QAとしても、何を基準として我々がユーザビリティのテストを行っているか、ということを論理的に明確にしておきたいと思っています。
そういった世の中の情報を僕たちの中でしっかりと消化しつつ、アプレッソの独自UIガイドラインを定義したいですね。
DataSpiderを通して韓国と日本を繋ぐ
いつかはそんなことを実現したい (金)
dstn:伊藤さんはQAグループに入って1年くらいとのことですが、未来についてはどう考えていますか?
伊藤:まずは先輩方がやっていることをしっかりと見に付けて、一人前のエンジニアになることですね。その先は、尖った技術力を身に付けて行きたいです。
dstn:何か伊藤さんならでは、という専門分野を持つということでしょうか。
伊藤:はい。アプレッソには「ラストマン」という考え方があります。例えば「この製品に関してはこの人に聞いてみよう」「この人がこの分野の製品に対してこう言うんであればそうに違いない」という、その分野のアプレッソ内でのスペシャリスト的な人をそう呼んでいます。そういう何かに特化した技術力を持って、エンジニアとして一目置かれるようになりたいです。
dstn:具体的にこういう技術力を身に着けたい、というものはありますか?
伊藤:技術力のベースはQAスキルになるのは間違いないのですが、「何か」というのはまだ漠然としていますね・・・。業務内容に縛られないで、広い視野で見ていきたいというのはあります。当面は基礎体力をつけるためにジムに通います!
dstn: 肉体派のQAになるんですね(笑)。
それでは金さんからはいかがでしょう?
金:谷平からの意見でQAについて具体的なところは出てしまったので、ちょっと大きなことを言ってしまうと、私は韓国人なので、DataSpiderを通して母国と日本を繋いでいきたいです。
dstn:おお、スケールの大きい話になってきましたね(笑)。
金:今、DataSpider Servistaには日本語版以外に英語版と韓国語版があります。韓国語版に私はローカライズで参加したのですが、無事リリースできたときはちょっと母国に貢献できたかな、と嬉しくなりました。
まだまだリリースしたばかりでユーザーも少ないですが、韓国の人にもっとDataSpider Servistaをたくさん使ってもらえれば、それを介して韓国と日本を繋ぐことができるのかも、と。いつか実現したいですね。
dstn:ローカライズをやってみて、何か気づいたところはありますか?
金:その言語の細かいニュアンスなどは、やっぱりネイティブの人しかわからないものがあるな、と思いました。
谷平:なるほどねー。
伊藤:それは僕も痛感しています。意味をそのまま翻訳することはできるかもしれないんですが、その言葉がネイティブの人がどう受け取るかまでは難しいんですよね。そして、使う人はまさしくネイティブの人になりますからね。
金:今後、DataSpiderもさらなるグローバル化が求められるようになってくると思いますが、そうなると私のように日本以外の人も開発・QAに参加する必要性が出てくると思うんです。その際には、私の経験を生かして、繋ぐ役割を担っていきたいですね。
終わりに
dstn:では最後に谷平さん、締めの言葉をお願いします。
谷平:はい。QAグループ全体としては、品質を上げることが至上命題になるわけですが、それは不具合を無くす、ということだけではなく、ユーザーの皆様が満足していただける製品にするということを目指していきたいです。
DataSpiderで良かったな、楽しいな、と思っていただけるような製品になるよう、今後とも日夜精進して参ります。
これからもアプレッソをよろしくお願いします。
金・伊藤:よろしくお願いします!!
dstn:それではみなさま、本日はありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
dstn運営事務局より/インタビュー受けたい人募集!
三回に渡ってお送りした、dstnインタビュー・アプレッソ QAグループ編、いかがでしたでしょうか。
今後もDataSpiderに関わる人たちへインタビューしていく予定ですが、もし「我々にぜひ話を聞いてほしい!」という方がいらっしゃいましたら、以下の運営事務局メールアドレスまでご連絡ください。
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