はじめに
今回はboxとの連携において必須となる「認証設定」について書いていきたいと思います。boxにはいくつかの認証方式が用意されていますが、ここではOAuth2.0(ユーザー認証)を利用します。前回もご紹介しましたが、現在のDataSpiderにはOAuth2.0接続用の機能が備わっていますので、以下の通り設定項目に値を入力するだけです。
- boxとつないでみる【その1】※まずは試してみる。
- boxとつないでみる【その2】※OAuth2.0で接続するための設定を行います。
- boxとつないでみる【その3】※ファイルをアップロードします。
グローバルリソースの設定画面の確認
「Studio」→「コントロールパネル」→「グローバルリソースの設定」→「新しいグローバルリソースの設定」に進み、「認証」タブから「OAuth 2.0」を選択します。
以下の項目をboxの設定画面から取得し、設定していきます。
boxから設定情報を取得して設定します
Box Developer Portal のコンソールにログインして、boxとつないでみる【その1】で作成したマイアプリの設定を行います。 該当するアプリをクリックします。
画面左側のメニューにある「構成」を選択します。
必要な情報等が表示されていますので順番に設定してみましょう。
- OAuth 2.0資格情報設定します。
赤枠の値をコピーしてDataSpiderのグローバルリソースの「クライアントID」、「クライアントシークレット」に設定します。
▼box
▼DataSpiderのグローバルリソース - リダイレクトURIを設定します。
▼box
サービスプロバイダに登録したリダイレクトURIを指定します。今回はDataSpiderにリダイレクトするので以下のように設定しました。
▼DataSpiderのグローバルリソース - 認可エンドポイント、トークンエンドポイントを設定します。
認可エンドポイント「https://account.box.com/api/oauth2/authorize」
トークンエンドポイント「https://api.box.com/oauth2/token」 - リフレッシュトークンを取得します。
クライアント認証方式を「client_secret_post」に設定し「トークンを発行する」をクリックします。
認証画面が表示されますので、ID/パスワードを入力し承認します。
すると、さっきまで空白だったリフレッシュトークン、アクセストークン有効期間に値が以下のように設定されます。以上で設定が完了です。
RESTアダプタからの呼び出し
それでは、boxとつないでみる【その1】で試したファイルリストの取得を設定したOAuth2.0を使って実行してみましょう。デザイナを開き、ツールパレットの「ネットワーク」の「REST」から「GET実行」を選択し、キャンバスにドラッグします。
接続先には先程作成したグローバルリソースを選択し、パスには「2.0/folders/0」を設定します。
レスポンスタブを開いて、データ形式を「JSON」に設定します。
認証設定タブを開いて、認証を「グローバルリソース」にし、先程設定した「OAuth2.0」の設定を選択します。
以上でRESTアダプタ設定は完了です。次にログ出力させるためのコンポーネントをつないでいきます。ツールパレットの「基本」→「処理」から「データログ出力(XML型)」を選択し、キャンバスにドラッグします。
入力データにREST実行を、出力ログレベルを「DEBUG」にしたら設定は完了です。
StartからEndまで順番に処理をつないで、作成完了です。早速実行してみましょう。テスト実行ボタンをクリックすることで実行ログ画面にbox上のリストの一覧が表示されると思います。
最後に
今回は認証設定が目的でした。ほぼ設定だけで簡単に接続を実現することができます。次回は用途に合わせたAPIを使ってみようと思います。
- boxとつないでみる【その3】 ※ファイルをアップロードします。