はじめに
複数のOR条件を省略する場合に「in」演算子を利用することができます。
演算子 | 例 | 意味 |
in | ドロップダウン_0 in ("A", "B") | 演算子の前に指定したフィールドコードの値が、演算子の後の括弧内に列挙した文字列のいずれかと一致するレコードが抽出されます。 ドロップダウンやラジオボタンなどの選択式のフィールドで指定した選択肢が選択されたレコードを抽出する場合に使います。 左の例では、ドロップダウンリストで「A」か「B」が選択されているレコードが抽出されます。 |
※参考:cybozu developer network「「query」パラメータで利用可能な演算子と関数」参照
queryパラメータは「検索クエリ」内に記載します。
条件値の数が最初からわかっている場合は『field_name in ( "A" , "B" , "D" )』と直接記載いただくか、変数を利用して『 field_name in ( "${prm_A}" , "${prm_B}" , "${prm_D}") 』このように記載いただけばよいのですが、条件数のが可変となる場合は『 値をダブルクオーテーションで囲み、カンマ区切りにする 』という処理が必要になります。
完成図
条件値となるデータをファイルから取得し、in演算子で利用できる形に変換しています。
- csvファイルから条件値を読み取る
- データ件数分繰り返す
- 変数を取得
- ダブルクオーテーションを前後に付与
- カンマを付与
- 変数に格納
- 最後のカンマをトリムする
繰り返し処理:ダブルクオーテーションとカンマの付与
繰り返し処理内ではこのような設定を行なっています。このまま繰り返すと、最後にカンマがついた状態のままになるので、繰り返し処理の後にトリムを行います。
カンマのトリム
「"A1","A2","A3","A4","A6","A8","A10", 」←このようになっているので不要な最後のカンマを取り除きます。ツールパレットの「文字列」→「トリム」から「右側トリム」ロジックを使います。
最後に
kintone等のSaaSにはリクエスト数の上限を超えないような実装が必要になります。in演算子はそんなリクエストの削減にも役立ちます。